ヤギはワーオ⁈
冬芽の勉強中なのですが、なかなかコレ!という冬芽に出会えません。
ちょっと見回せば、こんな面白顔たちにすぐ会えると思っていたのに。
現実は、おぉ!っとなるお顔には中々出会えないもので…
例えば、ぜんぜん合唱していないこれとか。
でもせっかくなので、先日届いた本を活用してみましょう。
その名の通り、厚さ5ミリの超ハンディな本。
しかし、素晴らしく分かりやすい検索表がついていて、入門者にはピッタリです。
トゲはなくて → 自立する木で → 枝先は細くて…
と、検索表に導かれるままに辿っていくと、
これだ! ウメ!!
うん。間違いない。
だって梅林で撮ったから。(検索の意味ない)
でも、ハンドブックが使いこなせそうな気に俄然なってきました。
つぎ行ってみよう! これは??
センダンでした。じっくり見ると個性いろいろ。
なんだかヒントから謎を解く、探偵気分で楽しくなります。
他には冬芽の写真撮ってないかな~
春に川沿いで撮った苗木が、とても印象的だったことを思い出しました。
これは、インパクトがあるお顔。
メーメーメー。羊の群れはオニグルミでした。
余談ですが、メーメー鳴くといばヤギも思い浮かびます。
冬芽とは関係ないですけど、”志村けんなヤギ”の動画を見つけたので張り付けておきました。
食事中はご注意! 面白くてふきだしちゃいます。
天狗とウコギ科
昨日ブログに書くためにヤツデのことを調べていて、意外なことを知りました。
ヤツデ(八手)という名前は、切れ込んだ葉を手に見立てたことに由来しているのですが、Wikipediaには
形は文字通り掌状だが、7つまたは9つ(奇数)に裂けており、8つに裂けることは稀。
と、あります。
今日歩いた道にもあったので、早速いくつに裂けているか確かめてみました。
1,2,3,4,5,6,7,8…
あれ? ちゃんと八つに咲けてる。
う、うーん。もう一枚。
九つでした。
手あたり次第かぞえてみましたが、あとは7か9ばかりです。
『九』は『苦』を連想させるので、縁起のよい『八』を名前にしたという説もあり、”八つ手のヤツデ”をいきなり見つけられたのはラッキーだったのかも。
ラッキーと言えば、
ヤツデは「天狗の羽団扇」という別名もあり、
大きくて、冬でも青々と生命力にあふれる葉っぱに、魔物を追い払う力があると考えられていました。
そういえば、
以前ブログに登場したカクレミノは”天狗の隠れ蓑”にみたてて名づけられましたが、
ヤツデもカクレミノも同じウコギ科。
むむ。 天狗とウコギ科、縁がありますね。
深堀りしてみると、なにやら面白そうな匂いが。。。クンクン
ヤツデは変わったヤツでして
ヤツデの未熟な実にハエがたかっていました。
ハエ…
ちょっとあれなんで大きくは載せませんが、何匹もきて賑わっていました。
キモカワならぬ、キモフシ(気持ち悪いけど不思議)
ハエはそこで何をしているんだ??
家に帰って調べてみると、ヤツデはなんと『ハエ媒花』!
つまり、ハエに受粉を手伝ってもらう花だったのです。
えー!オドロキ!!
でも、花らしいものはついてなかったけど…と、またまた不思議に思って調べると、
これ!
未熟な実だと思っていた、これが雌花だったのです。
え?!えーー!!またまたオドロキ。
しかもヤツデの花は途中で性転換をするんです。
これが雄性期の姿。
このあと、花弁や雄しべが落ちて、頭に毛が3本のQ太郎みたいな(ヤツデは5本だけど)、雌性期、つまり雌花になるのです。
真ん中のクリーム色のところから柿の実より甘い蜜が出ていて、ハエたちはそれを舐めにきているんですって。
画像粗くなるけど、しつこく拡大。。。
だって、これが雌花だなんて!しかも甘いだなんて!!
身近な植物にまたまた驚かされてしまいました。
そうか。柿より甘いのか… 確かめてみようかな。
でも… ハエが舐めた後なんだろうなぁ… うーむ。
はやくも気分は春~
暖かいクリスマスでした。
もこもこふわふわ
秋にハンカチを鮮やかに染め上げてくれた、セイタカアワダチソウ
名前の由来は、この姿が泡立っているように見えるからという説があります。
せっかく本を買ったのだし、
冬芽の観察をしようと見まわしていると…
冬芽どころか、
今にも咲きそうな梅のつぼみ!
ここは陽あたりもいいからかな?
それにしても早すぎないか、と思っていたら…
あらー!
いちばん梅を発見。
今まで生きてきたなかで、ワタシ的に最も早い開花目撃記録です。
でも、よくよく調べてみたら”早咲きのウメ”というのがあるようで、もしかしたら、というか、きっとそれなのでしょう。
冬至梅(とうじばい/とうじうめ)は、野梅性の早咲き品種で白花の花梅の代表格です。
花は白の中輪花で一重咲きです。
開花期が12月中旬~2月中旬と早く、冬至のころに咲くのが名前の由来です。
お正月用の梅として使用されています。
枝が細く、鉢植えや盆栽に向きます。
更には、日本一早く開花するという熱海梅園では、11月下旬~12月上旬に第一号が咲くとありました。
全然、まけてた。
はままつフラワーパークでも、2月上旬から見頃だそうです。
ああ、こんなこと書いていたら早くも気分は春。。。
そういえば最近、野草ばっかりでフラワーパーク行っていませんでした。
よし。来年はブログに華をそえるためにも行こう!
(そして、野草を観察してしまう)
芽リークリスマス…
お正月休みのお供が続々と届きました。
図書館とアマゾンとメルカリから。
冬芽なんて地味で、全然興味なかった。
今でも、すごい好き~!というわけでもない。
それから、シダとかコケとかイネ科とかカヤツリグサ科とか。まだまだ未知の世界です…
でも、それが好き!という人の文章を読んだりすると、なんだか面白そうかも?という気になってくるものです。
たとえば、この方。
鈴木純さん。
ブログもとても優しい語り口で、お若いのに素晴らしい。
冬芽の本はこちらの鈴木さんがお勧めしていた本を即決で購入。
あと、シダへの興味の扉を開いてくれたのは、まさにその書名の通りだったこちらの本。
ゲッチョ先生の愛称で親しまれる盛口満先生は、自由の森学園の理科の先生を以前していまいした。
羨ましい… こんな先生の授業に出ていたら人生変わっていたかも?!
ゲッチョ先生、お名前を検索して知ったのですが、今年の4月から沖縄大学の学長に就任されていたのですね。
羨ましい… 沖縄大学。
そういえば受験生のとき、沖縄大学を受験したいと母親に言ったことがあるのですが、猛烈に怒られたことを思い出しました。
はて?どうして怒られたのでしょうか??今でも不明。
そういうところ分からないのが、私の欠点とよく言われます…スミマセン
ヒイラギの実は赤くないのだ
明日はクリスマスイブ。
クリスマスといえばヒイラギですが、
実は ”クリスマスのヒイラギはヒイラギではない”のです。
私、数年前まで混同してました…
クリスマスの飾りに使うのは『セイヨウヒイラギ』 モチノキ科。
ただの『ヒイラギ』はキンモクセイと同じモクセイ科。
ヒイラギは節分に鰯の頭と一緒に飾られます。実も赤ではなく黒っぽい。
科が違うので、まったく種類が違う木なんです。
なのに、なぜ同じ名前なのかというと、
ヒイラギの葉っぱのトゲトゲが特徴的なので、それに似たトゲトゲの葉を持つものに「ヒイラギ」の名をつけてしまったということ。
なんともざっくりとした。。。
ちなみにヒイラギという言葉の由来ですが、Wikipediaにはこう載っていました。
和名は、葉の縁の刺に触るとヒリヒリと痛むことから、「ヒリヒリと痛む」旨を表す日本語の古語動詞(働き言端)である「疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ」の連用形・「疼(ひひら)き・疼(ひいら)ぎ」をもって名詞(なことば)としたことによる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AE
ひいらぐは 疼痛(とうつう)の、”とう”の字ですね。
やまいだれを取って、きへんをつけたら『柊』(ひいらぎ)だ。
それから、調べているうち魚にもヒイラギがいることを知りました。
ヒイラギの葉に似た棘のようなものがあるため、このような名前になったそうです。
植物の名前を調べるのって、次々つながっていって面白いんですよね~。はまりますよ。
鶏肉がカシワと呼ばれるわけ
カシワの葉が紅葉していました。
緑、黄色、赤、茶色とグラデーションになっているのが印象的。
調べているうちに、鶏肉のことを関西などで”かしわ”と呼ぶのは何故か?という解説がありました。
もともとは、”かしわ”と呼ぶのは黄鶏 (褐色の羽色の名古屋コーチンなど日本在来種のニワトリ)のことで、そこから広く鶏肉をかしわと呼ぶようになっていったとのこと。
いくつか説がありますが、黄鶏の”羽の色が柏の紅葉の色と似ているから” が、有力のようです。
そこで、名古屋コーチンと改めて見比べてみると…
本当!
羽の色が赤や黄色っぽい茶色や緑です。
この取り合わせを一枚の葉に色が混在する、柏の紅葉に見立てたのでしょうか?
獣肉を隠語で呼ぶようになったのは江戸時代からだそう。
その頃の人も「カシワの紅葉はカラフルだなぁ」と思ったのかもと、時間を超えて気持ちがシンクロしたようで、なんだか嬉しくなりました。
どうしてお肉を植物の名前で呼ぶようになったかは、こちらのサイトに詳しく出ていました。