ヤギはワーオ⁈

 

冬芽の勉強中なのですが、なかなかコレ!という冬芽に出会えません。

 

f:id:kusatoki:20191229004422j:image

 

ちょっと見回せば、こんな面白顔たちにすぐ会えると思っていたのに。

 

 

現実は、おぉ!っとなるお顔には中々出会えないもので…

 

f:id:kusatoki:20191229003936j:image

 

例えば、ぜんぜん合唱していないこれとか。

 

でもせっかくなので、先日届いた本を活用してみましょう。

冬芽ハンドブック

冬芽ハンドブック

 

 

その名の通り、厚さ5ミリの超ハンディな本。

しかし、素晴らしく分かりやすい検索表がついていて、入門者にはピッタリです。

 

f:id:kusatoki:20191229005337j:image

 

トゲはなくて → 自立する木で → 枝先は細くて…

と、検索表に導かれるままに辿っていくと、

 

f:id:kusatoki:20191229010241j:plain

 

これだ! ウメ!!

うん。間違いない。

だって梅林で撮ったから。(検索の意味ない)

 

でも、ハンドブックが使いこなせそうな気に俄然なってきました。 

 
f:id:kusatoki:20191229003932j:image

つぎ行ってみよう! これは??

 

センダンでした。じっくり見ると個性いろいろ。

なんだかヒントから謎を解く、探偵気分で楽しくなります。

 

他には冬芽の写真撮ってないかな~

 

f:id:kusatoki:20191229003233j:image

春に川沿いで撮った苗木が、とても印象的だったことを思い出しました。


f:id:kusatoki:20191229003229j:image

これは、インパクトがあるお顔。


f:id:kusatoki:20191229003237j:image

メーメーメー。羊の群れはオニグルミでした。

 

 

余談ですが、メーメー鳴くといばヤギも思い浮かびます。

冬芽とは関係ないですけど、”志村けんなヤギ”の動画を見つけたので張り付けておきました。

 

食事中はご注意! 面白くてふきだしちゃいます。

 


The Talking Goat

天狗とウコギ科

 

昨日ブログに書くためにヤツデのことを調べていて、意外なことを知りました。

 

ヤツデ(八手)という名前は、切れ込んだ葉を手に見立てたことに由来しているのですが、Wikipediaには

形は文字通り掌状だが、7つまたは9つ(奇数)に裂けており、8つに裂けることは稀。

と、あります。

 

今日歩いた道にもあったので、早速いくつに裂けているか確かめてみました。

 

f:id:kusatoki:20191228014838j:image

 1,2,3,4,5,6,7,8…

あれ? ちゃんと八つに咲けてる。

 

う、うーん。もう一枚。

f:id:kusatoki:20191228013333j:image

九つでした。 

手あたり次第かぞえてみましたが、あとは7か9ばかりです。

 

『九』は『苦』を連想させるので、縁起のよい『八』を名前にしたという説もあり、”八つ手のヤツデ”をいきなり見つけられたのはラッキーだったのかも。

 

ラッキーと言えば、

ヤツデは「天狗の羽団扇」という別名もあり、

大きくて、冬でも青々と生命力にあふれる葉っぱに、魔物を追い払う力があると考えられていました。 

 

f:id:kusatoki:20191228020934j:plain

 

そういえば、

以前ブログに登場したカクレミノは”天狗の隠れ蓑”にみたてて名づけられましたが、

ヤツデもカクレミノも同じウコギ科

 

むむ。 天狗とウコギ科、縁がありますね。

深堀りしてみると、なにやら面白そうな匂いが。。。クンクン

kusatoki.hatenablog.com

ヤツデは変わったヤツでして

 

ヤツデの未熟な実にハエがたかっていました。

ハエ…

ちょっとあれなんで大きくは載せませんが、何匹もきて賑わっていました。

 

f:id:kusatoki:20191226215426j:image

 

モカワならぬ、キモフシ(気持ち悪いけど不思議)

ハエはそこで何をしているんだ??

 

家に帰って調べてみると、ヤツデはなんと『ハエ媒花』!

つまり、ハエに受粉を手伝ってもらう花だったのです。

えー!オドロキ!!

 

 

でも、花らしいものはついてなかったけど…と、またまた不思議に思って調べると、

 

f:id:kusatoki:20191226221849j:image

これ!

未熟な実だと思っていた、これが雌花だったのです。

え?!えーー!!またまたオドロキ。

 

しかもヤツデの花は途中で性転換をするんです。

 

f:id:kusatoki:20191226223132j:plain

これが雄性期の姿。

このあと、花弁や雄しべが落ちて、頭に毛が3本のQ太郎みたいな(ヤツデは5本だけど)、雌性期、つまり雌花になるのです。

 

 

真ん中のクリーム色のところから柿の実より甘い蜜が出ていて、ハエたちはそれを舐めにきているんですって。

 

f:id:kusatoki:20191226224406j:image

画像粗くなるけど、しつこく拡大。。。

だって、これが雌花だなんて!しかも甘いだなんて!!

 

身近な植物にまたまた驚かされてしまいました。

 

そうか。柿より甘いのか… 確かめてみようかな。

でも… ハエが舐めた後なんだろうなぁ… うーむ。

はやくも気分は春~

 

暖かいクリスマスでした。

 

f:id:kusatoki:20191226030047j:image

もこもこふわふわ

 

秋にハンカチを鮮やかに染め上げてくれた、セイタカアワダチソウ

名前の由来は、この姿が泡立っているように見えるからという説があります。

 

 

 せっかく本を買ったのだし、

冬芽の観察をしようと見まわしていると…

 

f:id:kusatoki:20191226030059j:image

 冬芽どころか、

今にも咲きそうな梅のつぼみ!

 

ここは陽あたりもいいからかな? 

それにしても早すぎないか、と思っていたら…

 

f:id:kusatoki:20191226030051j:image

あらー!
いちばん梅を発見。

 

今まで生きてきたなかで、ワタシ的に最も早い開花目撃記録です。

 

でも、よくよく調べてみたら”早咲きのウメ”というのがあるようで、もしかしたら、というか、きっとそれなのでしょう。

 

nae-ya.com

冬至梅(とうじばい/とうじうめ)は、野梅性の早咲き品種で白花の花梅の代表格です。
花は白の中輪花で一重咲きです。
開花期が12月中旬~2月中旬と早く、冬至のころに咲くのが名前の由来です。
お正月用の梅として使用されています。
枝が細く、鉢植えや盆栽に向きます。

 

 

更には、日本一早く開花するという熱海梅園では、11月下旬~12月上旬に第一号が咲くとありました。

全然、まけてた。

 

www.tabirai.net

f:id:kusatoki:20191226032900j:plain

 

 

はままつフラワーパークでも、2月上旬から見頃だそうです。

ああ、こんなこと書いていたら早くも気分は春。。。 

 

www.at-s.com

 

そういえば最近、野草ばっかりでフラワーパーク行っていませんでした。

よし。来年はブログに華をそえるためにも行こう!

(そして、野草を観察してしまう)

 

芽リークリスマス…

 

お正月休みのお供が続々と届きました。

図書館とアマゾンとメルカリから。

 

f:id:kusatoki:20191225003552j:image

 

冬芽なんて地味で、全然興味なかった。

今でも、すごい好き~!というわけでもない。

それから、シダとかコケとかイネ科とかカヤツリグサ科とか。まだまだ未知の世界です…

 

でも、それが好き!という人の文章を読んだりすると、なんだか面白そうかも?という気になってくるものです。

 

たとえば、この方。

 

beyond-ecophobia.com

鈴木純さん。

ブログもとても優しい語り口で、お若いのに素晴らしい。

冬芽の本はこちらの鈴木さんがお勧めしていた本を即決で購入。

 

あと、シダへの興味の扉を開いてくれたのは、まさにその書名の通りだったこちらの本。

シダの扉―めくるめく葉めくりの世界

シダの扉―めくるめく葉めくりの世界

 

 

ゲッチョ先生の愛称で親しまれる盛口満先生は、自由の森学園の理科の先生を以前していまいした。

羨ましい… こんな先生の授業に出ていたら人生変わっていたかも?!

 

ゲッチョ先生、お名前を検索して知ったのですが、今年の4月から沖縄大学の学長に就任されていたのですね。

羨ましい… 沖縄大学

 

そういえば受験生のとき、沖縄大学を受験したいと母親に言ったことがあるのですが、猛烈に怒られたことを思い出しました。

はて?どうして怒られたのでしょうか??今でも不明。

そういうところ分からないのが、私の欠点とよく言われます…スミマセン

 

 

ヒイラギの実は赤くないのだ

f:id:kusatoki:20191223205629j:image

 

明日はクリスマスイブ。

 

クリスマスといえばヒイラギですが、

実は ”クリスマスのヒイラギはヒイラギではない”のです。

私、数年前まで混同してました…

 

クリスマスの飾りに使うのは『セイヨウヒイラギ』 モチノキ科

ただの『ヒイラギ』キンモクセイと同じモクセイ科

 

ヒイラギは節分に鰯の頭と一緒に飾られます。実も赤ではなく黒っぽい。

 

f:id:kusatoki:20191223213610j:plain

 

f:id:kusatoki:20191223212815j:plain

 

科が違うので、まったく種類が違う木なんです。

 

なのに、なぜ同じ名前なのかというと、

ヒイラギの葉っぱのトゲトゲが特徴的なので、それに似たトゲトゲの葉を持つものに「ヒイラギ」の名をつけてしまったということ。

なんともざっくりとした。。。

 

ちなみにヒイラギという言葉の由来ですが、Wikipediaにはこう載っていました。

和名は、葉の縁の刺に触るとヒリヒリと痛むことから、「ヒリヒリと痛む」旨を表す日本語の古語動詞(働き言端)である「疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ」の連用形・「疼(ひひら)き・疼(ひいら)ぎ」をもって名詞(なことば)としたことによる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AE

ひいらぐは 疼痛(とうつう)の、”とう”の字ですね。

やまいだれを取って、きへんをつけたら『柊』(ひいらぎ)だ。

 

 

 それから、調べているうち魚にもヒイラギがいることを知りました。

 

f:id:kusatoki:20191223213807j:plain

ヒイラギの葉に似た棘のようなものがあるため、このような名前になったそうです。

 

植物の名前を調べるのって、次々つながっていって面白いんですよね~。はまりますよ。

鶏肉がカシワと呼ばれるわけ

 

カシワの葉が紅葉していました。

f:id:kusatoki:20191222191047j:image

 

緑、黄色、赤、茶色とグラデーションになっているのが印象的。

 

調べているうちに、鶏肉のことを関西などで”かしわ”と呼ぶのは何故か?という解説がありました。

 

f:id:kusatoki:20191222194131j:plain

 

もともとは、”かしわ”と呼ぶのは黄鶏 (褐色の羽色の名古屋コーチンなど日本在来種のニワトリ)のことで、そこから広く鶏肉をかしわと呼ぶようになっていったとのこと。

いくつか説がありますが、黄鶏の”羽の色が柏の紅葉の色と似ているから” が、有力のようです。

 

 そこで、名古屋コーチンと改めて見比べてみると…

f:id:kusatoki:20191222191343j:image

 

本当!

羽の色が赤や黄色っぽい茶色や緑です。

 

この取り合わせを一枚の葉に色が混在する、柏の紅葉に見立てたのでしょうか?

 

獣肉を隠語で呼ぶようになったのは江戸時代からだそう。

その頃の人も「カシワの紅葉はカラフルだなぁ」と思ったのかもと、時間を超えて気持ちがシンクロしたようで、なんだか嬉しくなりました。

 

www.gnavi.co.jp

どうしてお肉を植物の名前で呼ぶようになったかは、こちらのサイトに詳しく出ていました。