他人の空似植物
本日は植物の本のご紹介です。
「 植物って地味(笑) 」
そ、そうですか?そうなんですか?
もしかして、一般的にはそうなのかもしれない…
のっけからそんな衝撃的な言葉で始まるこの本
「いやいやいやいや、
地味に思われがちだけど、実はこんな面白いものがあったりするんですよ」
という本です。
なので内容はビックリするようなことがいっぱいで、始終へぇーとかほぉーとか言っているうちに読み終わります。
本はイラストだけなので更にネットでググって深堀りしてみると、めちゃくちゃ面白いのでオススメです。
例えば、変わった形の蘭の花。
猿顔だったり…
妖精?っぽかったり
バレリーナみたいだったり!!
ググっているうちに、こんなサイト見つけました。
植物はやっぱり、おもしろ~い!!
第六十六候 雪下出麦
二十四節気をさらに3つに分けた七十二候。
今年は一月一日から五日までが、その第六十六候 「雪下出麦 (ゆきわたりてむぎのびる)」となります。
七十二候は気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっていて、雪下出麦は「降り積もる雪の下で麦が芽を出す頃」とされていますが、実際は秋に蒔かれた種は雪の降る前に芽をだし、冬を越します。
日本独特の風習で、芽吹いた芽を踏む「麦踏み」というものがあります。
小茂田青樹 「麦踏」
日本は雨が多いので成長した穂が倒れやすく、根を丈夫に張らせるためとか、霜柱による土壌の浮きを防ぐとか、麦の伸び過ぎを抑えて穂の出方を均しくするためとかで麦踏を行うそうです。
麦踏みはしなくとも麦は育ちますが、することでより多く収穫できるようになります。
理由は他にもあり、日本製粉の子供向けサイトで画像やイラスト豊富に詳しく解説されていました。
日本の麦の自給率は3%ほどなそう。
冷涼で乾燥した気候を好む麦を温暖湿潤な日本で育てるための知恵を知り、パンの味わいも、また一味違ってきそうです。
金柑と遠州灘の関係
金柑の甘煮を作りたいと母に頼まれ、りっぱな実をもらってきました。
一口にキンカンといっても種類があり、広く食用とされているのはニンポウキンカンというもので、Wikipediaにはこんな歴史が載っていました。
日本への渡来は江戸時代の文政9年(1826年)のこと。現在の中国浙江省寧波(ニンポウ、当時・清)の商船が遠州灘沖で遭難し清水港に寄港した。その際に船員が礼として清水の人に砂糖漬けのキンカンの実を贈った。その中に入っていた種を植えたところ、やがて実がなり、その実からとった種が日本全国へ広まった。
浜松が面する遠州灘と縁が深い植物だったのですね。
キンカンには、この歴史に由来して「感謝」という花言葉がつけられています。
もらってきたのは実が随分大きく、ニンポウキンカンではなさそうです。
調べてみたら大実金柑というもので、どうやら観賞用らしく酸味が強く生食には向かないよう。
でも、甘露煮にするので問題ないでしょう!
キンカンは、なんといっても皮ごと食べれる果物なので薬効が期待できます。
「ビタミンC」レモンと同じくらい含有。
「ヘスペリジン」ビタミンCの吸収を良くして、毛細血管を強くする働きがある。血中コレステロールを改善し、血圧上昇を抑制し、動脈硬化を予防する。抗アレルギー作用や、発がん抑制作用がある。
「カルシウム」丈夫な骨や歯をつくり、神経の緊張や興奮をしずめるはたらきがある。
「β-クリプトキサンチン」発ガン抑制物質といわれる。
「シネフリン」咳止め効果
他、βカロテンやビタミンEも多く含んでいます。
それに、この大きな実のキンカンには”長寿金柑”という別名もあり、何かと健康が気になる母へはぴったりかも。
たくさんいただいてきたので、私は金柑酒にしてみようと思っています。
明けましておめでとうございます。
初日の出も佐鳴湖です!
と、いっても。案の定見えないんですけど。
頑張ってこの程度。
いいんです。わかっていました。
見える? 見えますか??
サザンカの向こうにうっすら…太陽の光。
いいんです。むしろいいんです。
『この木々たちと今年一年を過ごしていきます、よろしくお願いします』と挨拶にいったのだから。
だから見えなくてもいいんです!(モヤモヤ)
ところで、「元日」と「元旦」は本来は違う意味だと知っていましたか?
私はながらく生きてきて、つい先程知りました。
「元」は一番初めを意味し、「旦」は太陽(日)が水平線や地平線(一)から昇るさまを象った文字。
だから、一年の初めの日を「元日」、その年初めて太陽が昇る、その朝を「元旦」というのだそうです。
”何となく、今年は良い事あるごとし。
元日の朝、晴れて風無し” 石川啄木
穏やかな元旦でした。きっと良い年になることでしょう。
今年もお世話になりました。
大晦日。一年お疲れさまでした。
年越しそばは食べましたか。
他の麺類よりも切れやすいことから、「今年一年の災厄を断ち切る」という意味があるのだそうです。
ソバはタデ科。花は白からピンク、紅色。
こちらは道端に生えているイヌタデですが、花の色がよく似ていますね。
蕎麦と言えば長野が有名ですが、実は静岡は『知られざる隠れた蕎麦どころ』だそうで、現在分かっている範囲で在来種が6系統があると考えられています。
中でも富士宮市の「芝川在来そば」、静岡市清水区の「奥清水在来そば」、静岡市葵区の「井川在来そば」、静岡市葵区の「玉川俵在来そば」、浜松市天竜区の「水窪在来そば」は現存し、保全が行われているそう。
こちらの店主さんが中心となって保全活動をしているという話を聞いたことがあります。
静岡の在来蕎麦、すごく香りが良くて美味しいらしいですよ。
来年は色々な在来野菜を食べに出かけてみたいです。
もう二つ寝るとお正月
お正月に飾る花といえば、ロウバイも定番です。
清々しさのある香りが新春にぴったりで、一枝あるだけで部屋中香りに包まれます。
ロウバイ(蝋梅)の名前の由来は、蝋のように透き通った梅に似た花だからという説が有力です。
よく栽培されているのは、花全体が黄色のソシンロウバイ。
ロウバイ基本種の花の中心部は暗紫色です。
Amazonに更に透明感をました、園芸種が売られていました。(種だし、本当にこのよう花が咲くかどうかは不明)
年が明けると葉が全て落ち、更に花が目立つようになります。
冬の青空に明るい黄色が映えます。
クロバナロウバイというら暗紫色の花を咲かせるものもあるようです。
しかし、同じロウバイ科ではありますが、黄色いのものとは「属」が異なり、 咲くのもは5~6月で、年末年始に咲くロウバイとはまったく違うようです。
お雑煮にはベタレイン
散歩をしていてふと目についた植物を調べていくと、興味深いことに繋がることがよくあります。
本日は、そんな調べたことの覚え書き的内容。
草むらの中にひときわ目を引く赤紫色がありました。
イノコヅチの紅葉です。
イノコヅチはヒユ科で、観賞用のケイトウや、健康雑穀として人気があるアマランサスと仲間。
ちなみにケイトウ(鶏頭)は花が鶏のトサカに似ていることから名づけられています。
この目に鮮やかな赤紫色ですが、ブルーベリーでおなじみのアントシアニン色素とは全く別のベタレインという色素で、キヌア、ビーツ、ホウレンソウ、サボテンの花などのナデシコ目に属する、限られた植物だけが合成できる物質だそうです。
ベタレイン色素は環境ストレスへの耐性にかかわっていて、高い抗酸化能力、抗炎症作用、抗がん作用、LDLコレステロールの酸化抑制作用があることから、サプリメントや医薬品として期待されています。
ふむふむ。ホウレンソウの根っこの赤いところもそうだったのか。
確かにベタレインを持つ面々は、どれも生命力がありそうな印象の植物です。
今まで、漠然と「ホウレンソウは根っこのところが栄養あるのよ~」と親から聞いて食べていましたが、これからは
「この赤はベタレインといって、やっぱり色々と有難いのだ…ブツブツ」と心の中で唱えながら食べることができて、効果倍増な気分です。
そうそう。我が家ではお雑煮にホウレンソウが欠かせません。
忘れてた!買っておかなくちゃ。