お雑煮にはベタレイン
散歩をしていてふと目についた植物を調べていくと、興味深いことに繋がることがよくあります。
本日は、そんな調べたことの覚え書き的内容。
草むらの中にひときわ目を引く赤紫色がありました。
イノコヅチの紅葉です。
イノコヅチはヒユ科で、観賞用のケイトウや、健康雑穀として人気があるアマランサスと仲間。
ちなみにケイトウ(鶏頭)は花が鶏のトサカに似ていることから名づけられています。
この目に鮮やかな赤紫色ですが、ブルーベリーでおなじみのアントシアニン色素とは全く別のベタレインという色素で、キヌア、ビーツ、ホウレンソウ、サボテンの花などのナデシコ目に属する、限られた植物だけが合成できる物質だそうです。
ベタレイン色素は環境ストレスへの耐性にかかわっていて、高い抗酸化能力、抗炎症作用、抗がん作用、LDLコレステロールの酸化抑制作用があることから、サプリメントや医薬品として期待されています。
ふむふむ。ホウレンソウの根っこの赤いところもそうだったのか。
確かにベタレインを持つ面々は、どれも生命力がありそうな印象の植物です。
今まで、漠然と「ホウレンソウは根っこのところが栄養あるのよ~」と親から聞いて食べていましたが、これからは
「この赤はベタレインといって、やっぱり色々と有難いのだ…ブツブツ」と心の中で唱えながら食べることができて、効果倍増な気分です。
そうそう。我が家ではお雑煮にホウレンソウが欠かせません。
忘れてた!買っておかなくちゃ。