草木を肌にまとう
昨日のど飴作りをしていたときに「いただきものの栗があるからやってみない?」と理恵子先生が提案してくれ、傍らで栗の渋皮染めをしました。
お鍋の中身は冷やし固める前のど飴ですが、奥に栗が見えますでしょ?
これはおやつに甘栗を食べていたのではなくて、生の栗を剥いている途中のものなのです。(飴の途中経過と染め上がりの色が似ていて紛らわしいですが、全然無関係。)
渋皮煮を作るとき、重曹入れて煮て何回か煮こぼし渋皮のシブを抜きます。
モワモワモワ~
蒸気でよく見えませんけど、アルカリ成分によってシブの溶け出た煮汁は黒っぽい色をしています。
この黒々としたアク汁に真っ白いストールを投入。あまりのアクアクしさに動揺して手振れ。
そのまま冷まし、ジップロックで染液ごと持ち帰りました。
昨日の夜、すすいでみたところ。
そのあとまた、ジップロックに戻しておきました。
光の加減もありますが、きのうより一段としっかり色が入っていました。
ついでに、セイタカアワダチソウ染めのときにまとめ買いした、シルク混の靴下もつけておきました。
冷たい染液に入れておいただけなのに、しっかり染まっています。
アカネやベニバナにひけを取らない優秀な染めあがりじゃない?!と理恵ちゃんと話ました。
「染色のために大量に植物を使うのは自然に優しくない」なんて意見もあるようですが、セイタカアワダチソウしかり、渋皮煮で出るアク汁しかり、そのままでは不要なものが暮らしに彩りを与えてくれるなんて、すごく嬉しい。
何故か安心するような、ほっとするような、温かい気持ちになるのです。