強く美しくナンキンハゼ

ナンキンハゼの実がはじけ始めていました。

 

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ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科

昔、ハゼノキの代わりに蝋をとる材料として、中国(南京)から持って来たというのが名前の由来とされています。

 

ちなみにハゼノキはこちら。ウルシ科の木です。

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 葉っぱの形もぜんぜん違いますね。

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ナンキンハゼはウルシ科ではないのでかぶれません。その点でも扱いやすかったのだと思います。
 

ハート形の葉が美しく、また、浜松のような暖かい土地でも黄色、オレンジ、赤、紫とみごとに紅葉します。

すっかり落葉したあとも白い実だけは枝に残り、冬の青く澄んだ空をバックにして星が散りばめられているかのよう。四季を通して美しい姿をみせてくれます。

 

どんな土壌でも育ち剪定にも強いので、街路樹として使われることも多いのですが、その反面、繁殖力の強さから迷惑視されることもあるとか。

 

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実の中の白くみえるのが蝋状物質。

 

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ムクドリなどが冬に備え、脂肪分に富んだこの実を食べ中のかたい種子だけを排出します。そして、鳥たちによってまかれた種はあちこちから芽をだします。

ナンキンハゼは毒をもつので、シカなどの食害を受けず生長し、どんどん増えてしまっている地域もあるようです。

 

ネットをみていたら、斑入りの品種も登場していました。

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レアプランツジャパンさんHPより
http://www.page.sannet.ne.jp/chama/index.htm

こちらで作出された品種で、販売もしてらっしゃいます。 もとのナンキンハゼ同様育てやすいようです。強くてきれいで良いことだらけではありますが…

 

将来は紅葉といえばナンキハゼ、なんていうことになっていくのかもしれません。