逃げ出したクスリ
講座の下見にみどり~なに行ってきました。みどり~なの正式名称は緑化推進センターです。
浜松市緑化推進センターは静岡県唯一の都市緑化植物園-緑の相談所です。
園内には500種15000本の樹木や草花が植えられ、植物を身近に感じられる講習やイベントが年間通して行われています。
40,000㎡の園内では虫や動物たちが小さな生態系をつくり、たくさんの生き物が園内の土の中や水辺、木の上で生活しています。
みどり~なHP http://www7.plala.or.jp/midori110/
お天気が当日良かったら、せっかくなのでミニ観察会もしようと思っています。
でも、雨続きの予報。外に出られないときのプログラムも考えておかねば。
園のすぐ外に、かなり目立つ白い花が咲いていました。
なんだろう??葉っぱの様子からタデ科と予測をつけて検索。
シャクチリソバ(赤地利蕎麦)タデ科
変わった名前の由来は不明。もともとは『本草綱目』という有名な中国の古い薬学著作で使われていて、それを日本植物界の父、牧野富太郎が和名として用いたそうです。
以前ちょっとブームになったダッタンソバの祖先で、実はエグくてまずいけど、機能性成分ルチンが多く含まれています。
中国では伝統的な薬用植物とされていて、下痢、胃腸の消化不良、咳、リュウマチなどに効果がありとのこと。
生垣の上から顔をだして咲いてました。可愛い花に似合わず、なんだかすごくたくましくてびっくり!
たくましいのは見た目だけではなく、根茎のかけらがあれば簡単に増えてしまうらしいです。明治時代に薬用植物として外国から持ってきたものが植物園の外に出てしまったのが野生化のきっかけ。
北海道外来種データベースではランクA(A が最も深刻)に指定されています。
岐阜大学植物遺伝育種学研究室HPにこんな記載がありました。
現在確認されている生育地の特徴としては,前述したように河川沿いであるということが挙げられる。さらにもう1つ興味深い特徴として挙げられるのが,シャクチリソバの群落が確認できる河川近くには,ほとんどの場合,薬草園,植物園あるいは大学関連の施設が存在する点である。
https://www1.gifu-u.ac.jp/~kyamane/syakuchiri.html
は!
みどり~なも安間川のすぐ横です。
今日みかけたのももしかして、もともとはみどり~なから逃げ出したものなのでしょうか…
人間が他の生き物をコントロールするのは難しいのだと改めて考えさせられました。