地べたの勲章
お正月二日目。
冬らしいスッキリとした青空に遠州らしいからっ風。
でも、富士山は見えないなぁ
オオバンが何かついばんでいます。
二本足で歩く姿がすごく可愛い。
よく見ると目が赤くて怖いのですが、
白、黒、赤のコーディネイトがスタイリッシュー!っていつも思う。
と、そう思っていたのは私だけじゃありませんでした。
”西洋では、その色彩やら身のこなしから美や雅(みやび)のシンボルとなる”のだそうです。
けれど、その一方で、
”白い頭部の連想から、英語で「額がハゲあがっている」ことをas bald as a coot(オオバン)といいます。”なんていうのもありまして。
へー。勉強になった。でも、ちょっとこのネタは話すのに気を遣うなぁ。
オオバンの足元で植物たちはぺた~っと地面に張り付いていました。
冬だから小さくてぺた~っとしているんだと雑に以前は考えていましたが、この形態にはちゃんと名前があって『ロゼット』と言います。
冬を耐えるのに効率が良い形らしい。
・身を低くして寒風を極力さける
・日光で温められた地面の温度が直に伝わる
・光を多く受けられるように広く葉を広げる
ちなみに言葉の由来はバラ(ローズ)の花の形から。
それと、ロゼットには勲章の意味もあるのだそうで。
なるほど!確かにこんな形で地面に張り付いている。
うん。頑張って冬を越す植物の知恵と根性はまさに勲章ものだ!!
それにしても。
こんな地味な姿に華やかなバラの形を重ねるなんて、名づけた人素敵だなぁって思うし、
いやこれはバラに見えないでしょ。ロゼットはないでしょ!って周りも言わなかったんだなぁとか、いつもひとり感心してしまうわけです。