やる気スイッチ
11月8日に立冬を迎え、七十二候では『山茶始開(つばき はじめて ひらく)』となりました。
候では”つばき”と読んでいますが、サザンカの花が咲き始めるころを言います。
中国でツバキ類一般を指していた『山茶』に由来して
”山茶花→さんさか→さんざか→さざんか”
と変化し、日本では『山茶花』サザンカと読むようになったそうです。ややこしい…
※現代の中国ではツバキ科ツバキ属を指す語は「茶」で、葉や新芽を摘んで茶にするものも「茶」、種子から油を採るものは「油茶」、花を鑑賞するものを「茶花」と呼ぶとか。あれ?山の字はどこへ??要整理です…
また、サザンカとツバキはとても似ていますが、花ごと落ちるのがツバキで、花びらがヒラヒラと分かれて落ちるのがサザンカとよく言われます。(園芸種にはそうでないものもある)
咲く時期も一般的に、サザンカのほうが早く晩秋~冬、ツバキは冬~春といった感じです。
ほかにも見分け方が色々あって、こちらのサイトで丁寧な画像つきで解説されていました。
おととい引佐にアケビを採りに行ったときに撮りました。
山のほうが秋の深まりが早いせいか、 この辺りよりサザンカも沢山咲いている気がしました。
こちらは丹波の観光HPフリー画像。
丹波篠山市の西方寺 には 天然記念物に指定されている樹齢600年のサザンカの大木があり、「サザンカの寺」として知られているそうです。(篠山市HPでは推定樹齢300年)
300年にしても600年にしても、毎年こうして花を咲かせてきたのでしょうか。
一面に散り広がった花びらはツバキとは、また違う情景で見事です。幻想的というか、妖艶な雰囲気さえしてきます。
個人的に、サザンカってちょっと演歌っぽい渋めのイメージがあったのですが、セカオワが去年、平昌オリンピック平昌パラリンピックのテーマソングに歌っていたのですね。
寒くなっていく時期に咲くサザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」
セカオワの曲も困難に負けず、夢を追いかける人への応援歌です。
サザンカ見かけたらこの歌を思い出して、もうひと頑張りの”やる気スイッチ”にするのも良いかもしれません。