サルスベリ。とぼけた名前の賢者

サルスベリは庭にも公園にも植えられていて、とても身近な木。

公害に強く大きくなりすぎないので、最近は街路樹に人気だそう。

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身近すぎて、じっくりみることがあまりなかったのだけど

改めて見てみると、すごーく変わった形の花!

 

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六枚の花びらは、付け根が異常に細い。

花のつくりを調べてみると、2種類の雄しべがあって、それぞれ形も役割も違うことを知った。

 

中央で目立つ鮮やかな黄色の花粉はハチやアブに食べさせる用。ブドウ糖豊富で栄養価が高い。だけど授精能力はない。

受精用は周りの長い六本の雄しべのもの。せっせと真ん中の花粉を集めているハチやアブの背中に付くよう、長く伸びカーブを描いている。

 

賢いな。サルスベリ

これからは横を通るときは、そのスベスベのお肌を撫ぜながら、賢さに少しでもあやかれるよう願ってみようかな。

 

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これ、ミソハギ

サルスベリミソハギ科だけど、全然似てない。

サルスベリは知ればしるほど不思議が出てくる。