荒活しよう
佐鳴湖公園ひょうたん池の奥のほうでネジネジを発見。
いや、こっち
このしなやかなねじれ具合は藤?と一瞬おもいましたがどうも違う。
冬芽をみる。お、この毛むくじゃらさんは~
アカメガシワだ!
アカメガシワの冬芽は、すっぽんぽんの「裸芽」。らめーじゃなくて、らがと読みます。このまま成長して葉っぱになります。
ちなみにすっぽんぽんじゃなくて芽鱗(がりん)と呼ばれるもので保護されているものは「鱗芽(りんが)」といいます。
↓ ウメの冬芽は鱗芽(りんが)。鱗状のものに覆われて寒さから守っている。
さて、
ここで唐突に問題です。
きへんに冬は『柊(ヒイラギ)』、春は『椿(ツバキ)』、夏は『榎(エノキ)』
では、きへんに秋はなーんだ??
答えは『楸(ヒサギ)』
それがこのアカメガシワの古名だったという説があります。
アスファルトの隙間にも生える繁殖力で今ではすっかり迷惑者扱いですが、万葉集の歌にも詠まれていたくらいですから昔は好意的に思われていたのでしょう。
”ぬばたまの 夜のふけゆけば
久木(ひさぎ)生(お)ふる
清き河原に 千鳥しば鳴く”
(夜が更けゆくとヒサギ生える清らかな河原で千鳥がしきりに鳴くよ)
また、日本薬局方記載のれっきとした生薬でもあり、樹皮は野梧桐(やごどう)、葉は野梧桐葉(やごどうよう)といいます。
効能は消炎鎮痛薬として、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胆石症、はれものなど。
え?なんとサプリメントまでありましたよ!
イラストからするとこれはダメ人間向けサプリですねぇ。頭の中はお酒のことばかり。
酔いつぶれてげーして。辛いこと色々あるけどね、お酒に逃げちゃダメなんですよ…
ところで、
実は私もずっと前、胃が痛いとき葉っぱをもしゃもしゃ食べたことがあるんです。
さっと湯がきましたが、もしゃもしゃ毛があるので食べにくくてね。
マヨネーズをまみれさせて食べました。
大丈夫か?胃が痛いのに、こんなに消化悪そうなもの食べて大丈夫なのかおまえは??(自問)
しかし不安に反して胃痛のほうはあっという間に治りました。
アカメガシワが効いたのか、それともインパクトで痛みの伝達回路が破壊されたのか、とにかくすぐ痛みは止まりました。
若かったな。そんな荒くれもの時代の私は輝いていたな。
終活にはまだ早いな。
もう一度、荒くれ活動しちゃいなよMe