ユキノシタのシロップ漬け。ではない。
ユキノシタについて調べていたら、Wikipediaにこんなことが出ていた。
葉の裏側の表皮細胞(液胞)は赤い色素を含むので、原形質分離が観察しやすい。そのため、高校生物の浸透圧の実験などによく用いられる。
ゲンケイシツブンリ。
きっと高校でやったんだなぁ。全然覚えていない。
生物が松五郎先生という大変印象深い先生だったというのは覚えているのに。
自然観察用に買った簡易顕微鏡でも、なにか面白いもの見えるかな?
びりっとしたら、簡単に表皮だけはがれた。
葉の裏面は赤っぽく見えるけど、薄~い外側の一枚だけに赤色色素のアントシアニンが含まれている様子。
この薄~いのを覗いてみると…
見えますみえます。
細胞壁のなかにビチっと赤紫色が詰まっています。
では、それをお砂糖を溶かした水に浸してみると…
スカスカな感じになった気がする。。。
砂糖水に浸すと浸透圧の関係で、細胞内から水が出ていってしまい、細胞壁の中で縮んでスカスカに見える…とだいたいそんな話らしい。
”煮ものの味付けは砂糖から入れると味が良くしみこみます”というのも、浸透圧の関係ときいたことがあるけれど、それも同じなのだろうか…
浜松フラワーパークに行ってみた
アロエ属は現在までに500種以上が知られているそうです。
最大種はアロエ・バーベラエ。 高さ18 mにもなり、花茎は三叉に分岐、ピンクの花をつけるとWikipediaにありました。
これもアロエ⁈
そこでアロエの仲間たちを色々見てみようと、浜松フラワーパークに行ってきました。
どーーーーーーーーーーーーーーーーん。
ゲートをはいってすぐに出迎えてくれたのは巨大な盆栽。
単体の写真では、スケールがわからないのでHPから画像をお借りしよう。
これでも今一つ伝わりませんが、冗談みたいに大きいです。
真ん中のは樹齢推定250年だそう!
2億円相当のものもあるんだとか。厳重にガードしなくて大丈夫なのかしら⁈
ゆっくり見たかったのですが、目的のアロエがある大温室に急ぎます。
あったあった。
でも、これは割とメジャーなアロエ。あれ?意外と見当たらない。
多肉植物は沢山あるのに…
花壇の飾りを抱きしめている、これ。カーワーイーイ
アロエっぽいけど、樹名板が見つけられず確認できませんでした。
アロエ祭り第二夜。
昨日からの勢いで心熱く、ひとりフラワーパークまで探し行ったけど。
あまり会えずに、疲労困憊意気消沈。
いや、ひとえに私の多肉愛が足りないのだ。
次は下調べしっかりしてから行こう。もう年間パスポート買っちゃう!
Aloe fest. 2020 感動の幕開け
アロエ祭り第一夜。
利用法を調べていると、こんなサイトがありました。
お刺身、ステーキ、酢の物、サラダなどレシピが並ぶ中、野草料理のテッパンといえば天ぷら。
苦みがあったとしても上手くカバーしてくれるのです。アゲ物は。
どーーーーーーーーーーーーーーーーん。
” アロアゲ丼 ”
Aerosmith - I Don't Want to Miss a Thing (Official Music Video)
アロエスミスさん?
全米で大ヒットするよう洋風に盛り付けてみました。
さてお味は…
美味しい! うん。これ、大丈夫!!
人気の野草、カンゾウに似ています。
シャキシャキしていて少しぬめりがあって、ほんのり甘い。
こちらはノカンゾウ(野萱草)
カンゾウは日本でも古くから食用にされてきました。
味が似ているのもそのはず。
DNA解析による新しい分類体系では、アロエとカンゾウは科が一緒になったのでした!!
知らなかった。。。
カンゾウはユリ科だとずっと思っていたのですが、ススキノキ科という聞きなれない科に移動されていました。
食べてみてよかった~~~~~!!
味が似ていると思い、調べてみたからこそ知れたこと。
分類のような普通、文章から知る平面的な知識が、こうして味覚など五感を通して立体的に実感できたとき、物凄く嬉しくなります。
やっぱり、みちくさラボ。やってみなくちゃわからない!
この感動、全米も涙です。
Aloe fest. 2020
昨日は漢方薬のことを書き出したら、つい熱くなってしまい、すっかり夜更かししてしまいました…
眠い…。今日はサラ~っと行きます。
ベランダの端っこに前の住人が置いていったアロエの鉢があります。
洗濯物を干していてふと見ると、唐突に花が咲いていました。
水やりもしていないのですが、毎年毎年、花を咲かせます。
一年中ごつごつとげとげ。
無表情で黙~って居るのに、真冬になると唐突に濃いオレンジを突き出してくる。
毎度、本当、びっくりしてしまう。
株が大きくなりすぎて、正直困っています…
そんな感じでいつもスルーしてしまうのですが、どれ。
たまにはじっくり見てやろうじゃないか。
ひとつひとつの花をみてみると、ユリに形が似ている。
それもそのはず。
過去にはユリ科に分類されていたこともあったそう。
花の奥には蜜がありました。
なめてみたらちゃんと甘かった!
アスパラに似ているような気がしないでもない
よし。突然ですが、明日からアロエ祭りを開催することにしました。
明日は花を料理してみよう!!
災い転じて
暖冬でぴんときませんが、二十四節気は冬至から小寒に変わり「寒の入り」となりました。
一年で最も寒い時期とされています。
七十二候も今日から「芹乃栄 (せりすなわちさかう)」 になりました。
セリ、パセリ、セロリなどセリ科の植物は独特の香りがするものが多いですが、この香りには個人的にちょっと思い入れがありまして。
長文ですが、お付き合いいただけたらと思います。
実はもう10年以上前のことになりますが、ひどい疲労感に何年も悩まされていた時期がありました。
少し歩くだけで息切れがして立ち止まるような状態でしたが、検査をしても特に悪いところがなく、ストレスからだろうと精神安定剤を処方されていました。
でも、何年病院に通っても一向に良くなる兆しがなく、むしろ酷くなるばかり。
しまいには起きるのも辛い状態になり、もしかして一生こんな体調のままなのかもしれないと、かなり絶望的な気持ちになっていました。
でもあるとき、「西洋薬でだめなら漢方薬も試してみよう」とふと思いつき、ネットで調べ、先生にリクエストして『当帰芍薬散』という薬を出してもらいました。
当帰(トウキ)というのはセリ科の植物で、お薬もセロリのような香りがあります。
漢方薬は長く飲み続けないと効かないと思っていたので、即効性は期待していませんでした。
でも、薬の封をきって香りを嗅いだ瞬間すぅっと気分が良くなり、服用後15分もたつころには、疲労感がどんどん無くなっていったのです。
自分でも嘘みたいと思うのですが、まさに霧が晴れるようにすっきりしていきました。そんなこともあるのですね。
漢方薬は高価なイメージでしたが、普通の病院で処方してもらえ保険もききます。
西洋薬(新薬)で効果が思わしくないときには、ぜひ試してみて欲しいです。
当帰芍薬散などは薬局で普通に買えますが、病院のほうが安くすむかもしれません。それに、漢方薬に詳しいお医者さんが増えてきたので、症状にあわせて色々なお薬を提案して下さると思います。
私の場合、飲み始めて一週間もするとすっかり元気になっていました。
漢方薬を思いつかず、あのまま、ただ出された薬だけを飲み続けていたら、まったく違う今になっていたでしょう。
トウキに命を助けてもらったといっても大げさではないと思っています。
そしてそれは、「植物の力はすごい、もっと知りたい」と学びを深めていくきっかけの一つになったようです。
浜松の巨木 その2
本日、令和二年一月五日は『はつかゆ』の日でした。
昨年は一月八日。
いやー、来てしまいました。
『初痒』
早くもスギ花粉症です。
毎年毎年、もしかして今年は突然治っていたりして!なんて淡い期待を抱くのですが、今年も駄目でした。
と、
そんなことばかり言っているとスギが嫌いになってしまいそうなので、浜松の誇る素晴らしい杉をご紹介します。
大光寺の春埜杉(昨年4月撮影)
推定樹齢1300年。
大光寺の開山は、養老2年行基菩薩が山頂に庵を開いたことが始まりとされていて、この杉は行基菩薩お手植えと伝えられています。
門の向こうに見える大きな黒い影が春埜杉です。
養老2年といえば西暦718年。
奈良時代が始まったばかり、古事記や日本書紀が完成したころです。
写真でもこの迫力。
実際に行った人からは「鳥肌が立った」とよく聞きます。
大光寺は春埜山山頂にありますがずっと車で行け、
駐車場近くからはこんな景色が見渡せます。
奈良時代から令和まで、一本の大樹が時を貫いている。
見上げているうちに時間軸がゆらゆらと薄くなり、宇宙空間に放り出されたような、不思議な感覚がしました。
道中が詳しく案内されているサイトがありました。
ぜひ一度、春埜杉を感じに行ってみてください。